檜垣智也 : 囚われた女

  • フォーマット: CD [ENG-CD002]
  • 重量: 0.1kg
  • レーベル: enginebooks

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1. 囚われた女?秋山邦晴のテープレコーダーのための詩による(2013)
前衛芸術集団・実験工房の秋山邦晴が、1953年に発表した詩と音楽のミクストメディア作品「囚われた女」(所在不明)の詩を素材に創作した。ステレオ音声を主体とした本作は、録音再生技術を用い、電子音楽の礎を築いた先人たちの眼差しを再確認することを目的のひとつとして制作された。

プロデュース:川崎弘二|詩:秋山邦晴|声:河合拓始、太田真紀|録音:牛山泰良
協力:高橋アキ、有馬純寿|平成26年度 第18回 文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品
初演:実験工房展 戦後芸術を切り拓く(2014年11月2日、北九州芸術劇場[福岡]、アクースモニウム:檜垣智也)


2. スプレス(2013)
「スプレス」は私たち夫婦に授かった初めての命へ捧げる讃歌として作曲した。タイトルのスプレスはフランス語で「しなやかさ、自在」という意味である。

声:檜垣音文
初演:ミュルチフォニー 13/14 - Ina/GRM(2013年10月4日、MPAA[パリ]、アクースモニウム:檜垣智也)


3. ヴィトリーヌ(2013)
「ヴィトリーヌ」は、57分に及ぶ長編アクースマティック作品「フラジール」(2011-12)のダイジェスト版である。気に入っているところを抜き出し再構成した。

打楽器:中野めぐみ、矢野瞳|笙:牛山泰良
初演:FUTURA 2013(2013年8月22日、エスパス・スベイラン[フランス]、アクースモニウム:オリヴィエ・ラマルシュ)


4. レントより遅く、ピアノより弱く?小さな音楽 第1番(2014)
「レントより遅く、ピアノより弱く?小さな音楽 第1番」は、現実世界に音による結界を作り出すことを意図している。この作品は静かな落ち着いた環境で、周りの音がよく聴こえる程度の小さな音量で再生して聴いて欲しい。

声:太田真紀|録音:牛山泰良
初演:FUTURA 2014(2013年8月22日、エスパス・スベイラン[フランス]、アクースモニウム:ナタナエル・ラボワソン)


5. Maman!(2014)
2014年9月28日の息子(1才1ヶ月)の声による短いスケッチ。

声:檜垣音文
初演:ひびきののりと 瑜伽神社 電子音楽奉納コンサート(2014年10月25日、瑜伽神社[奈良]、アクースモニウム:檜垣智也)


6. Tsunami(2005)
トマ・ブランドの「焔」の第64詩編(日本語訳:冨岡基子)によるアクースマティック作品。朗読の様式化を試みた。

委嘱:モテュス|詩:トマ・ブランド(日本語訳:冨岡基子)|声:相加佐代子、檜垣智也
初演:Acousmatic Music Festival - CCMC 2005(2005年2月20日、東京日仏学院エスパス・イマージュ、アクースモニウム:檜垣智也)


檜垣智也

現代音楽、特に電子音楽の創作と演奏の分野で活動を展開している。フランスの国立視聴覚研究所音楽研究グループ(2006、2011、2013)、カールスルーエ・メディア・アート・センター(2012)、フュチュラ国際電子音楽祭(2004?)などのヨーロッパの研究所や音楽祭を中心に多くの招待公演に招かれている。代表作に「豊饒の海」(2009-11)、ソロCD「Mahoroba」(モテュス、2011)、「囚われた女?秋山邦晴のテープレコーダーのための詩による」(平成26年度 第18回 文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品、2013)などがある。また電子音楽の演奏ツールであるアクースモニウムの演奏家として500を超える電子音楽や映画を上演。レスパス・デュ・ソン空間化演奏コンクール審査員(ベルギー、2014)。

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