海、川、山などのフィールド録音とエオリアン・ハープ。
風を感じるナイスなフィールドです。
「エオリアンハープ（ウィンドハープとも呼ばれる）は、自然の風が演奏する弦楽器です。風向きや強さ、一貫性によって連続的に変化する倍音豊かなテクスチャーを持つフィードバックやドローンのような音を出します。ある日、地元のDIYショップで材料を購入し、小さなエオリアンハープを作りました。風の強い日に外に持ち出してみましたが、全く音が出ませんでした。その後、弦の素材や張り方、風に対する角度などを試行錯誤し、ようやく音が出るようになりました。
ハープは周囲の環境と共鳴し、その音は場所によって変化します。ハープの2つのホールからボディ内部にラベリアマイクを設置することで、風の影響をあまり受けずに小さな共鳴音をはっきりと録音することができました。私が興味をそそられるのは、近く、遠くの環境音が、ハープを通して集められ、弦やボディを通過することでわずかに変調されて記録されるということです。ある意味で、私はハープを一種の変換器として、また風の力によって環境と相互作用するための音響体として使っているのです。その録音は、ある時間、場所における生態学的、気象学的、地形学的な観測記録です。」
2014年9月から2017年11月の録音
Tracklist
1 Ferry Passing 5:08
2 Seagull 6:55
- 試聴 -
3 In A Park 3:44
4 Old Camellia Tree 6:02
5 Ridge Line 4:44
6 Hegurajima 7:00
- 試聴 -
7 Kinshozan 7:43
- 試聴 -
Credits
Design - Takamitsu Ohta
Harp [Aeolian Harp], Field Recording, Recorded By, Edited By, Liner Notes [Texts By] - Eisuke Yanagisawa
Mastered By [Audio Mastering] - Lasse-Marc Riek
Photography By - Shin Tukinaga
