KMRU, AHO SSAN, JESSICA EKOMANE, LAMIN FOFANA, NYOKABI KARIŨKI, BHAVISHA PANCHIA : Temporary Stored II

ケニア・ナイロビのエレクトロニック・ミュージック代表格KMRU！！
ベルギー・テルビューレンにある王立中央アフリカ博物館(RMCA)のサウンド・アーカイヴへアクセスし、再構成した作品。
土着的なサウンドと電子的なアンビエントが融合した独特の世界。
シエラレオネ / ギニア生まれのエレクトロニック・アーティストLamin Fofanaや、フランス拠点のAho Ssan、Jessica Ekomane、そしてケニア人コンポーザーNyokabi Kariukiが参加。
オススメ民族アンビエント。

「現代のエレクトロニック / サウンド・アーティストたちが植民地の歴史におけるサウンド・アーカイヴの重要性を問いかけ、アフリカの歴史 / 文化の過去と未来を繋げる音を紡いだ大傑作！」

「KMRUがベルギー、テルビュレンにある中央アフリカ王立博物館のサウンドアーカイブにアクセスした際、アルバム『Temporary Stored』という形で聴覚的な反応が引き起こされました。このアルバムは、過去を振り返ることで未来を見つめ直す、つまり植民地時代の（サウンド）アーカイブの集合的な遺産と向き合うためのものでした。『Temporary Stored II』は、オリジナルアルバムの芸術的かつキュレーション的な拡張として機能し、他のアーティストに、アフリカの歌、伝統、慣習の録音を所蔵する博物館のアーカイブに批評的な耳を貸してもらうよう呼びかけています。KMRUでは、アホ・サン、ラミン・フォファナ、ニョカビ・カリウキ、ジェシカ・エコマネが、生態学的、経済的、そして政治的に流動的な世界を航海するグローバルな現代人として、それぞれの聴覚体験を活用しています。各アーティストは、厳選された音の断片を眠りから目覚めさせ、可聴（または不可聴）の痕跡を現代の文化的、政治的パラダイムへと導きます。
Temporary Stored IIは、欧州機関の著作権が依然として保持されているにもかかわらず、デジタル化によって復元され、よりアクセスしやすくなった歴史的アーカイブに繊細に呼応する作品です。音の記録を未来への種子として再解釈し、これらの音のレパートリーに根ざした声、リズム、音節の知性に向き合うための新たな言語を開発しています。これらの録音を聴き返すことは、失われた聴取の伝統、口承、そして伝達手段を取り戻す一つの方法です。これらの音の媒介において、ラミン・フォファナ、KMRU、ジェシカ・エコマネ、ニョカビ・カリウキ、そしてアホ・サンは、アーカイブを注意深く批判的に考察します。 このアルバムには、「反抗的な熱意としての黒人の波形」が刻まれており、キャサリン・マッキトリックの言葉を借りれば、「認知図式を通して、反黒人主義を拒絶しながらも、既存の知識体系を再構築する人間の在り方を肯定する」ものとなっています。このアルバムは、私たちに植民地時代の過去に耳を傾け、私たちの認識論的未来の音を想像するよう促します。それは音による反論であり、歴史とその植民地時代の搾取と蓄積のプロセスへの再生です。『Temporary Stored II』は、過去を聴き返すという作業が、失われ、捕らえられ、拒絶されてきたものを再評価する継続的なプロセスであることを改めて思い起こさせてくれます。」



A1 KMRU - MR0
A2 KMRU - MR1
A3 KMRU - MR2
B1 KMRU - MR3
B2 KMRU - MR4
B3 KMRU - MR5
C1 Lamin Fofana - Intimacies Of Affliction
C2 KMRU - Entangled
C3 Nyokabi Kariũki - Item No. ______
D1 Jessica Ekomane - MR.2023.9.5-A3
D2 Aho Ssan - They Heard Us

Design – Joe Gilmore
Mastered By – Simon Scott
Text By [Critical Restoration] – Bhavisha Panchia