LUCY LIYOU & ERIC FRYE : Grace

アンビエント、グリッチ、コラージュなどの音楽と男女のスポークンワード。
ラストの独特の語り口調やエフェクトボイスとサウンドコラージュがとても知的で圧巻です。
めちゃくちゃオススメ！
ぜひ。

「きちんと癒すには時間がかかります。そして、内省も必要です。時には、世界を内側と外側の両方から再構築し、形を変えて再構築することでしか、すべてが収まり、焦点が定まることはありません。ルーシー・リヨウとエリック・フライは、以前の作品でコラージュや哲学的手法を深く取り入れ、音楽を実践と遊び場の両方として捉えてきました。メールでやり取りされたアイデア、編集、そして再編集の流れの中で生まれた『Grace』は、トラウマに立ち向かう二人のアーティストの作品を凝縮したもので、フライの「ヒューリスティックなジャンク」やアルゴリズムによる作曲から、リヨウの意識の流れを描いたアンビエント・ダイアリーやデジタルメッセージまで、多くの要素を取り入れています。 Liyouはこれまでにも2021年の作品「Practice」などでテキスト読み上げを効果的に活用してきたが、本作では両者がこのツールを駆使し、「Grace」の中に、トラウマや恐怖、疑念に迫ろうとする冷淡な含みのある文章を散りばめている。「徹夜の祈りは葬儀とは違うって知ってた？…死んだ人はどれだけの静寂に耐えられるっていうの？」
Graceは、FryeとLiyouの間に生まれた共有結合が生み出した美しい結果であり、境界線は曖昧で、作品全体を通して指紋が重なり合っている。2人は2020年から2021年にかけてファイルやアイデアを交換し合い、幅広いステムオーディオファイルやソースサウンドを編集・再構成し、4部構成の作品へと昇華させていった。日常的かつ重要な記憶の閃光が、ロボットのような混乱したテキスト読み上げの断片や加工されたきらめくノイズとぶつかり合う。この作品は、両アーティストの世界観を具現化したものであり、二人のアプローチが融合することで、二人だけでは到底実現できなかった、互いに補完し合いながらも斬新な作品を生み出しています。「Grace」は、人生の複雑で曲がりくねった道に立ち向かうことをテーマにした作品で、恐怖と愛の不規則な混交からインスピレーションを得ています。 トリスタン・バス」



1 Part 1 & 2 4:14
2 Part 3 15:25
3 Part 4 10:47

Artwork – Sigtryggur Berg Sigmarsson
Layout – Koos Siep
Mastered By – Felix-Florian Tödtloff
Written-By – Eric Frye, Lucy Liyou